Ukraine Diaries

Andrey Kurkov “Ukraine Diaries”
を読んだ。切羽詰まったときに何が起きるのか読みためておくと、自分が切羽詰まったときに、すこしはましな動きを取れるであろう。

  • デモの勢いを抑えるために、地下鉄が市内の駅をすべて通過するようになる。
  • デモのあったときその広場に近寄った携帯電話すべてに、同じSMSが届く。
  • Vodkaの値段が、ウクライナとロシアで違うので、クリミア半島には、Vodkaをウクライナの値段で買っておいてロシアの値段で売ろうとしたひとがたくさんいる。

というような、さかしい行動ががたくさんでてきた。こういうことは、言われてみれば納得がいって、かしこいなあ、というくらいの話である。こういう、かしこいなあ、というくらいの話のよこに、少し間違えただけで、あるいは何も間違えていないのに、命を落とす人もたくさん出てくる。

ところで、著者はヨーロッパべったりで、ヨーロッパに啓蒙してもらいたい、というようなことを書いている。ロシアには批判的だ。強国に挟まれて、どちらにつくかで国が二分されると、個々人も自分がどちら派か決めると楽なのだろうか。