The Big Short

The Big Shortという本を読んだ。Subprimeローンの返済が滞る方に賭けた人たちが出ている。

変人ばかりである。やはり変人でないと、世間の人がみんな信用しているものごとの誤りを確信できないようだ。

私も変人の役割をきちんと果していきたい。

この変人たちから見たときの世間の人には、考えていないという特徴があるようだ。誰も何とも格闘していない、という描写がある。変人たちは、謎の証券の中身がそのうち返済が滞るsubprimeローンであることを見抜くために、長いものを読んだり住宅地に赴いたり、努力している。格付け機関が、なにかしているつもりで、なにもしていなくて、なんか銀行の人が適当に統計で理屈をつけてきたのを信じてAAAの格付けを出していて、そのAAAを見て、中身を調べずに証券を買って大丈夫だと思い込んでいた人たちも、会議やイベントに出て講演を聞いたり情報交換したりして、なにかしているつもりで、なにもしていなかった。

言われてみると、なにかしているつもりで、なにもしていないという罠はある。私の近くでもそういうことはありそうである。なにかしているつもりで、なにもしないなら、遊んでいる方がはるかによい。なにかしているつもりで、なにもしていない人が安定して給料を得つづけるような組織は淘汰されていく、それが努力している人たちに対する公平というものであろう。